マルフジ歯科医院

和風の歯医者さん マルフジ歯科医院

松本市井川城 中条橋の西側に和風の歯科医院を設計・施工させていただきました。
お施主様からの「建物が看板になるような和風の歯科医院を作りたい」というコンセプトをいただき、五条建設の得意分野である和の空間をかたちにさせていただきました。
まず、既存の飲食店の頃から敷地が南北で2mの高低差があり、また川に面していて万が一の増水なども考えると普通の木造の基礎では計画が難しい敷地でした。
しかし、この敷地もお施主様の希望で、「高低差のある敷地を活かした建物になればありがたい」との要求もあり、なんとかこの段差を有効に使えないかと考えた結果、北の段が2m高く、住居+歯科医院という規模も収まりそうになかったため、南面にRC造の地下室、機械室を作り、その上に木造2階建てを載せる形式の「木造+RCの混構造」で計画しました。
下の段には水害を考慮し新たに浸透桝を計画し、ポンプにより川に排水できるように対策してあり、万が一の浸水してもRC部分で被害は止まり、生活・歯科診療に直接影響が無いように対策しています。
一階の歯科医院部分には川沿いの堤防道路の出来るだけ高い位置からアクセスすることで、歯科機械配管のスペースを確保するための基礎高も余裕のある高さとなり、無理のない玄関へのアクセスにもなりました。
東側には田川、薄川の合流地点があり、川幅も広いため、診療室から美ヶ原方面の山並みが望めるように計画しています。窓には格子がありますが、格子の上部を少なめにすることで堤防道路からの視線は遮り、診療室からの景観は透すようにしています。
また、2m低い下の段は町場の喧騒から少し切り離された空間となり、平日は歯科医院の駐車場として使い、休日はプライベート空間の庭として使われています。 川沿いである東面のファサードには、和風建築らしさを強調するため、ピーラーの鎧張りの腰板と腕木で出した小庇を計画しました。
さらに既存建物の解体時に出たケヤキの歯車を利用し、壁のアクセントとして「マル藤」を取り付けています。この歯車は安曇野で実際に使われていたもののようで、ケヤキの色合いや本物の古さを活かし、この建物に歴史というアクセントを与えてくれたように思います。
内部にもムク材としてナラ、ヒノキ、ヒバ、ケヤキを化粧柱やカウンターとして使用しています。 天井はサワラ板、待合室の床はミズメザクラのフローリングを風合い良く塗装してレトロモダンな内装の雰囲気がコンセプトをいっそう際立たせてくれているように思います。
2015年12月14日開院致しました。Webサイトはこちら

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