「ご夫婦の想いが込められたリフォームの家」松本市・笹賀のK様


K様邸
松本市 / リフォーム


「五条建設さんとは、もう13年のお付き合いなんですよ」と、気さくに迎えてくださったのは、松本市の笹賀にお住まいのK様ご夫婦。
築25年になるご自宅には、ご夫婦とお母さまの3人で暮らしています。

 

 

奥さま:
「今の家に住んで10年くらいたったころ、物置があったスペースを取り壊して、あたらしく車庫とケーキ工房をつくろうかという話がでたんです。
友人ふたりが五条建設さんで家を新築したこともあって、それならば、一度お会いしてみようかと思ったことがはじまりでした」

 

K様からお声がけいただいたことをきっかけに、トイレや浴室、庭の外壁やエントランス。
また、松本地震が起きたあとは、壁のヒビの修理も担当させていただきました。
そして最近では、リビングとキッチンのリフォームのご依頼をいただいたのです。

 

 

完成したばかりのリビングスペース。

 

 

こちらのリフォームは、取材にうかがった2ヶ月ほど前に完成したばかり。

それでは早速、あたらしくリフォームしたリビングへお邪魔します。

 

奥さま:
「はじめはキッチンの換気扇の調子がわるくなったの。でも、換気扇だけ買い換えると高くなってしまうでしょ。
それならキッチンも合わせて、リフォームしてもらおうかなと。キッチンを変えるなら、床も変えてもらおうか……。それならば、天井も……。
そんな風にどんどん広がっていって、結局リビングもキッチンもまるごとリフォームをお願いすることにしました」

 

 

 

自然な光が、部屋全体をあかるくする設計。

 

 

今回のリフォームでは、「部屋をもっと明るくしてほしい」とご依頼いただきました。
キッチンの窓が小さく、部屋の奥まで光が届かないので、暗さが気になっていたそうです。

 

天井は一面、無垢のヒノキを使いました。ヒノキの明るさが、光を部屋全体にやさしく広げてくれます。
また、リビングの中心まで自然な光を取り込めるように、 天井を抜いて天窓を取り付けました。

 

 

 

廊下からリビングへの扉部分にも、天井と同様にヒノキを使っています。手に触れる扉部分に無垢の木を使うことで、戸を開けるたびに木のやさしい温もりを感じます。また、部屋に一歩はいった瞬間、ヒノキのやさしい香りが漂うのも特徴です。

 

 

 

もともとリビングにあった窓枠は高さを広げて、光をたくさん取り込めるようにしています。窓から見える景色が広がるだけで、部屋の中まで広くなったように感じます。

 

 

無垢の木に囲まれていると、落ち着きます。

 

 

ご主人:
「リフォームの工事がはじまってからは、 毎日様子を見に行き、写真を撮っていたよ。昨日と比べるとここが変わった!と、見比べるのが面白くて」

 

ご主人のいちばんのお気に入りは「チーク材の床」だと言います。

 

和風のご自宅の廊下からリビングへはいったときに、色合いに違和感がないように、床は濃い色合いのチーク材をえらびました。チークは水に強く、長持ちし、また、和にも洋にも溶け込んでくれる素材でもあります。部屋全体の明るい雰囲気を、このチークの素材が引き締めてくれています。

 

 

奥さま:
「天井も、床もあたらしく作ってもらったものばかりだけれど、ここにずっとあったみたいに、家の中にいると落ち着きます。これも無垢の木のおかげなのかなと思っています」

 

 

リフォームをすると決まってから、ご主人が探してきたというのがケヤキのテーブル。一枚板のテーブルが、無垢の木に囲まれたリビングの中でも、ひときわ存在感を放っています。

 

 

年月を重ねてきた風合い、落ち着きはそのままに。

 

 

ダイニングテーブルの横にある窓は、ご夫婦のご希望で出窓へと変わりました。リフォームの際に、外の窓枠は一から作って窓枠を取り付けています。

 

 

 

五条建設・伊藤:
「K様のご自宅は、長い年月を積み重ねてきた立派な建物なので、外から見たときも、その落ち着いた雰囲気や風合いを損なわせてはいけないと思いました」

 

奥さま:
「外の窓枠はお願いしていなかった部分なのですが、対応してくださって。そこまでいいのに~というところまで、丁寧に作ってくださるんです」

 

 

 

大事にしたい場所は、そのまま形を残して。

 

 

外の建物や内装はあたらしく作り変えていますが、配置やデザインは元のまま、ほとんど変えていません。

 

奥さま:
「母の漬物部屋は、そのまま残しておきたくて。長年使っているものだから、大きくデザインを変えたらきっと使いにくいでしょ。
もともとあった棚は、同じデザイン、同じサイズのものを、あたらしく作ってもらいました」

 

 

以前からリビングにあった神棚は、配置や形は変えずにそのまま残し、リフォームした部屋と馴染むように表面の木を削りました。

 

 

 

ご夫婦の想いが込められた、リフォーム。

 

 

今回のリフォームでは大きく配置やデザインを変えるというよりも、古くなったところや使いにくくなったところを、新しく使いやすいようにリフォームさせていただいたようなイメージに近かったように思います。

 

「家族の大切にしているものはそのまま残しながら、今の暮らしがもっと豊かになりますように」

 

そんなご夫婦の気持ちが、あたらしくなったキッチンとリビングから感じられるようです。

 

左:K様ご夫婦、右:五条建設・伊藤