「ふたつの家族をつなぐ家」松本市・島立のK様
北栗ベース
松本市 / 新築
一階は車のガレージ、二階が住居スペースという、ユニークな設計のお宅にお住まいなのは、K様ご夫婦とチワワのコテツちゃん。
新築されたご自宅のとなりの家には、ご主人のご両親が暮らしています。
奥さま:
「もともとは両親の自宅から、車で20分ほどのところにあるアパートに、夫と二人暮らしをしていました。いつかはこの場所に家を建てるということは、結婚当初からなんとなく決まっていて。
アパートの更新がきたときに、家のローンを考えると、今がちょうどいいタイミングかなと思ったんです」
ご自宅から歩いていけるほどの距離に五条建設の事務所があり、ご主人と当社の伊藤は昔から顔見知りの中。以前、ご両親の実家をリフォームしたご縁もあり、家を建てるタイミングで声をかけていただきました。
無垢のウォールナット色が、アクセントのリビング。
二階のリビングスペースから、お邪魔させてもらいました。
奥さま:
「どんな家が自分たちに合っているのか、はじめはイメージがなかなか湧かなくて。夫とともに住宅展示場をいくつかまわったんです。白とウォールナット色の組み合わせが好みだと、だんだんわかってきて」
ご夫婦のご希望に合わせて、リビングは白地にウォールナット色がアクセントになっています。天井にある十字に組んだウォールナット色の梁が、部屋全体を引き締めてくれています。
リビングの天井が、30㎝ほど高くなっているのがわかりますでしょうか?
家の中でも過ごす時間の長いリビングスペースに高さをだすことで、広々と気持ちいい空間になりました。
奥さま:
「無垢の木を使っているので、シンプルだけれどあたたかさも感じます。家の中で、リビングがいちばんお気に入りの場所。ここにいると落ち着きます」
リビングの中心となるスペースには、エコカラットタイルを敷きました。シンプルな白地ではなくタイルを合わせることで、リビングにアクセントができました。調湿と脱臭効果が期待できるタイルは、部屋の中の気持ちよさも保ってくれます。
廊下には天井まで届くほどの、大きな収納棚が並びます。
一番右の棚は、靴箱。その他はレジャーグッズや洗剤のストックなど、日用品を収納するスペース。住居スペースは2階部分のみというコンパクトなスペースなので、たっぷり収納できる場所を作りました。
自然の力で、冬はあたたかく、夏は涼しい。
リビングルームの南側一面には、大きなサンルームがあります。
奥さま:
「アパートに住んでいたときは、雨や雪の日に洗濯物が干せなくて困っていました。サンルームがあると、冬はあたたかいし、すぐに洗濯モノも乾くので助かります」
広いサンルームはたくさんの光を取り込み、部屋中に明るさを届けてくれます。
扉を閉めると二重窓になり、冷たい空気をストップしてくれる役割も果たします。また、長い軒のおかげで、夏は日差しを防いでくれ、冬は光が部屋まで長時間届くようになっています。
五条建設・伊藤:
「 K様のお宅は2階のリビングということもあり、風通しがよく、日当たりもよい条件です。また、長野県は晴天率が高く、過ごしやすい季節も長いという特徴を生かして、外部と内部をつなぐ窓は大きくとりました。また、南と北にある窓を開けておくと、家のなかに風の通り道ができる仕組みになっています 」
ひとつひとつが、お客さまに合わせた家づくり。
家のプランニングの大枠はご主人が決められて、どんなキッチンにするか、照明はどこに設置するかなど、細かいところは奥さまと相談しながら進めていきました。
奥さま:
「工事が進むにつれて、『照明をここに付けたい』とか、『キッチンのカウンターはこんな感じが好みだな』ということがわかってきて。
毎日気がついたことを、五条建設の伊藤さんにメールを送っていました。わたしから届くメールに、きっと困っていたんじゃないかしら」奥さまは笑いながら、そう教えてくださいました。
気に入ったキッチンカウンターをショールームで見つけたと連絡をもらったときは、K様といっしょにショールームまで見に行ったこともありました。
五条建設・伊藤:
「私たちが担当している家は、電気の配置から柱の素材まで、はじめから決まっているところはひとつもありません。お客さまと相談しながら、一からいっしょに決めていきます。
実際に担当させていただいたお客さまも、こだわりを持っている方が多いんじゃないかと思います。そんなお客さまのこだわりにも対応できますし、細かいご希望を伝えていただけると、家の設計に反映できるので、わたしたちも助かります」
一階は広いガレージと、ご両親の倉庫スペース。
ご主人は車関係のお仕事をされていることもあり、1階をガレージスペースにするというのは、家のプランニング当初からご相談いただいていました。
外観にはウォルナット色の木彫サイディングを使うことで、リビングの内装とも調和がとれています。
車庫の隣は、ご両親が野菜や食材の保管をしている倉庫スペース 。入り口すぐのところには、じゃがいもやかぼちゃ等の根菜類をストックしています。
奥にすすんだところにある倉庫には、旬の果物や豆類、また、お母さまのお漬物が保管されています。
外壁には「ツバメが巣を作ってこまっている」と連絡をうけて、取りつけたツバメ避けがあります。
奥さま:
「 家から五条建設さんの事務所が近いこともあって、犬の散歩がてら、何か困ったことがあったらすぐに相談しています。対応も早いので、頼りにさせてもらっています」
ふたつの家族をつなぐ家。
ちょうど取材に伺っていたこの日は、「車庫と倉庫スペースの仕切りとなる扉を設置できないか」と、ご夫婦から相談を受けました。
するとそこに、ご主人のお父さまも加わって、当社の伊藤とともに4人で、どんな扉にしようかと相談がはじまったのです。
奥さま:
「家を建ててから変わったことは、チワワが飼えるようになったこと。それと、両親との距離が近くなったことかな。
すぐ隣に住んでいるから、採れたての野菜を持ってきてくれたり、晩御飯のおすそわけをしてくれるんです。食卓もまいにちの生活も、一気に賑やかになりました」
あたらしくできた家が、ふたつの家族をつなぐきっかけになっているようです。