所在地松本市大字神林
延床面積192.46㎡(58.32坪)玄関ポーチ、ウッドデッキ含む
敷地面積1063.91㎡
敷地接道北側
竣工松本市大字神林

【神林の平屋】6つの天窓が明るく照らす平屋の現代和風住宅 新築/松本・塩尻


今回の物件は松本市神林の田園風景が美しい中の集落での建て替え工事でした。既存の建物は大きな2階建てで、ほぼ同じ位置での建て替えとなりました。

施主様の希望で平屋となりましたが、南北に長い建物となり、光の取り入れ方に工夫が必要となりました。

そこで、平屋のメリットである天窓を各所に設置して、光をふんだんに取り入れることが出来る住宅の計画となりました。

太陽光の影響を受けにくい北側の玄関ポーチには目線を和らげるための木製縦格子を設置して玄関としての落ち着いた雰囲気を演出しました。

玄関を入ると特徴的な1間(1,82m)の廊下が出迎えてくれます。ここにまず2か所の天窓を配置して光を取り入れています。この廊下は通風も考慮しているため、玄関横のシュークロークに設置した窓を開ければ北からの涼しい風を取り入れることもできます。

廊下の左手には仏間があり、押入、仏壇置場、床の間をミズメサクラ材をふんだんに使った空間で仕上げています。壁は珪藻土、天井はヒノキ板、床を縁の無い琉球畳として現代風のスッキリした和モダンな仏間を作りました。この仏間は板戸で仕切られた隣の寝室と繋がることで将来的には客間としても変化していけるように作られています。

さらに奥の廊下の左手にはトイレ空間と手洗いスペース、右手には脱衣室とユニットバスが配置されています。熱源がプロパンガスということもあり、洗濯乾燥機を入れ、ユニットバスには床暖房も設置されています。

廊下の奥にある縦格子の引き違い戸を開けるとリビングダイニングキッチンが一体となった空間があります。キッチンは空間としてはつながっていますがほどよく仕切ることで炊事音による音のマスキング効果を解消して、さらには換気扇の効率を上げ、においが広がらないような工夫もしています。キッチンのすぐ後ろには西側の畑にアクセスしやすい勝手口と一体となった食品庫も配置しました。

空が直接見える天窓が特徴のリビングダイニングの南にはウッドデッキがあり、床に使われているヒバ材は5mの一枚板を加工して作られています。柔らかな木の空間が外の田園風景とをやんわりと繋いでくれています。ウッドデッキの屋根に奥行きがありますが、天窓があるため空間が明るく保たれているのも特徴です。

大きな壁掛けテレビの左右には子供室への入り口があり、左右対称な造りとなっていて、中間に設置している収納は可動式を採用することで将来的に間仕切りを移動して一部屋として使うことも可能としています。

平屋のメリットを最大限活かした機能的かつ落ち着いたな住宅となりお施主様にも満足頂きました。