所在地 | 長野県小県郡青木村当郷142-6 |
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延床面積 | 112.62㎡ |
敷地面積 | 847.60㎡ |
敷地接道 | |
竣工 | 長野県小県郡青木村当郷142-6 |
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【アイリス薬局】青木村・木の表情がやさしい薬局 店舗・オフィス・クリニック/その他
五条建設の物件では最も遠方となる青木村での設計・施工となり、高速を使って麻績から峠を超えて約1時間、下請けの業者さんたちも松本平から施工に向かっていただきました。
2019年の夏より土地の選定から相談を受け、非常にロケーションの良いこの場所での計画となりました。
青木村の地元愛にあふれるお客様との相談をしながら、この地域の方に寄り添う様な薬局としたいこと、木を使った優しい雰囲気というコンセプトとなりました。
まず、外観では建物の特徴となる屋根の形状を周囲の山々を背景として引き立たせるために緩い勾配の切妻屋根としています。
外壁に使ったアイボリーのサイディングを基調として、玄関廻りと軒裏に張ったサワラ板や格子がアクセントとなり、雨がかりを防ぐように包み込む雰囲気となりました。
玄関横のコンクリートの壁と格子は目隠しの機能とともに、昨今のウィルス対策にもみられるようなカメラ付きのインターホンを設けることでドライブスルーのような機能を持たせています。
風除室に入ると正面には「アイリス薬局」のステンレス切り文字を引き立たせるエコカラット張りの優しい壁が出迎えてくれます。
受付カウンターと背面のカウンターには赤身と白身の表情が楽しい国産の杉板を張っています。経年変化により期の部分が味わい深く変化していくので行くたびに違った表情となるかもしれませんね。カウンターも高いカウンターは立って対応するものと、座ってじっくり相談を受ける2種類のカウンターを設けています。高いカウンターの中に機能を入れ込むことでカウンター上をスッキリとして使うことが出来ています。すぐ横にある販売コーナーでも木の優しい雰囲気を配するために、可動棚を木製としています。
また、通常の薬局にはあまりないかもしれませんが、テーブルのある待合ブースが3ヶ所設けられています。「地域の健康増進のためにセミナーなどを開くスペースを」、という思いから、普段は3ブースあるスペースを一つの広いスペースとして利用してセミナースペースを確保できるようになっています。
そしてこの建物の核となる調剤室は少し無機質な雰囲気となっていますが、壁一面の可動棚としているだけでなく、壁の下地を合板張りにすることで将来の変更にも対応できるような設計となっています。広めのレイアウトとなっているため壁と壁の間に島となる作業台や棚を置いても通路が確保できるようになっています。
この他にスタッフルームやトイレ、スタッフ用トイレや勝手口などのスペースが設けられています。
一般的に薬局というと四角い箱のプレハブのような堅いイメージがありますが、アイリス薬局さんは地域の健康増進の核となるような木の雰囲気あふれる優しい薬局となったと思います。